不動産売却の手順

「不動産売却は何から手を付ければ良いのか?」
これはマンション売却・一戸建て売却を検討している多くの方が感じている疑問なので、まずは引渡しまでの手順を理解しておく必要があります。
売却の手順を確認することは不動産売却の入り口となので、マンション売却・一戸建て売却を検討している方は全体の流れから確認していきましょう。




■Step.1 売却活動前
・相場確認
まずは、所有しているマンション・一戸建の相場を確認します。
相場確認と言うと難しいイメージを持つ方も多いのですが、一括査定サイト内のコンテンツなどでも確認することが出来るので専門知識の無くても簡単に調べられます。
代表的な確認方法は主に2つ

・無料のAI査定サービスを利用する
・スーモなどの不動産検索サイトを利用して現在販売されている中古不動産価格を確認する


『無料のAI査定サービス』
近年話題の人口知能を利用して不動産価格を算出します。
成約事例などのデータを人工知能に読み込ませ、その場で査定価格を家訓できるという素晴らしいサービスなのですが、確実性は各サイトで異なるので注意が必要です。
AI査定であっても複数の結果を比較することを忘れてはいけません。

『不動産検索サイトで販売中の中古不動産価格を確認する』
不動産購入を検討する大部分の方は、不動産検索サイトを経由して不動産会社に問い合わせをします。
この傾向を受けて、各不動産仲介会社は売却依頼を獲得すると必ずスーモやヤフー不動産などの検索サイトに登録するので、不動産価格の最新情報を簡単に確認することができます。
類似物件の販売条件を確認することで、おおよそのマイホーム価格を確認することができます。
※室内のコンディションなど、詳細条件によって不動産価格は変動するのであくまでも相場価格として認識しておきましょう。

※『査定方法の確認方法』はこちら

・査定依頼
マンション・一戸建て・売地などの居住用不動産は『取引事例比較法』でを行い、査定には『机上査定』と『訪問査定』の2種類があります。

机上査定→建物の概要(駅距離や築年数、方位など)を基に、過去の取引事例と比較をして機械的に物件を査定する
訪問査定→机上査定の結果を前提として、室内のコンディションなどの個別条件、時点補正、事情補正を付け加え詳細な査定価格を算出する

室内のコンディションや日当たり、眺望などの個別条件は査定価格に大きく影響するので、正確なマイホーム価格を査定するには訪問査定が必須です。
机上査定は『相場価格』、訪問査定は『市場価格(売出価格)』というイメージを持っておくと良いでしょう。

付け加え、大手c・中小問わず不動産の査定方法は同じですが、査定結果は各社で異なる可能性が高いので必ず複数社の査定価格を比較しなければいけません。
最低でも3社、時間的な余裕があれば6社の査定結果を比較して、正確な市場価値を確認するようにして下さい。
一括査定サイトを利用すると、不動産会社のマッチングから査定依頼までの作業を行うことができるので、簡単に査定結果を比較することができます。

・不動産会社の選定
自宅査定が完了したら不動産会社選びです。
「成約価格は不動産会社で決まる」とも言われているので、ここでの選択は失敗できません。
中には売れる見込みのない高額な査定価格を提案する不動産業者もいるので、このような不動産会社には要注意です。
どんなに高い査定金額で売却活動を行っても相場価格と乖離していては売却活動は進みません。
時間の経過に合わせ不動産会社からは価格改定を繰り返し要求され、最終的に「こんなはずでは・・・」といった結果になることも少なくなりません。

『実績』
『経験』
『知識』

不動産売却は営業マンと二人三脚で進めていくものなので、『信頼』が第一です。
査定価格の高い・安いだけで会社を判断しない様に気をつけましょう。


・媒介契約の締結
仲介会社の選定が完了したら媒介契約の締結です。
一戸建て・マンション売却の活動であなたが行う初めての契約行為です。
媒介契約書には、売却条件や支払う仲介手数料の金額が記載されているので、署名捺印をする前に諸条件・内容の確認を必ず行いましょう。


■Step.2 不動産売却
ここからの作業は基本的に不動産仲介会社の営業マンが行います。

・売却活動
広告活動、室内内見のスタートです。
購入検討者からの問い合わせを獲得するため、不動産仲介会社はインターネット広告・店頭広告・レインズへの掲載などの各種広告媒体を利用してあなたの不動産情報を市場に露出させます。
購入検討者からの問い合わせを獲得したのち、関心のある方には室内を内見してもらい購入の可否を検討してもらいます。

・諸条件の確認   
購入検討者は書面にて購入希望の意思表示を行います。
各不動産会社によって書式の違いはありますが、確認すべき項目は『購入希望価格』、『手付金額』、『引渡し時期』、『その他引渡し条件』の4項目。
これら条件の確認・調整を行い、最終的にあなた自身が『売却するか・断って他の購入希望者を探すか』を判断します。

・売買契約
売主・買主双方が売却条件に同意したら売買契約の締結です。
契約関係書類の作成は仲介会社が行うので、あなたは契約書面の内容確認を行って下さい。
このタイミングで、あなたの手元に手付金が入ってきます。


■Step.3  引渡し作業
・引越し・室内の最終確認
売買契約の締結が完了したら、引渡しの日を待つだけです。
ここまできたら、あなたがするべき作業はほぼ完了で、引渡しに向けての室内の整理(引越し作業)、金融機関への連絡などを残すのみです。
ただし、注意しなければいけない事もあります。
契約締結から引渡し完了までは、室内の付帯設備を含め破損、故障、不具合などが生じないよう丁寧に利用して下さい。
引渡し前に室内の最終確認を行いますので契約時から室内のコンディションが大きく異なっている箇所があるとトラブルに発展してしまう可能性もあります。
マンション・一戸建ての所有権移転が完了するまで、気を緩めてはいけません。

・引渡し
契約条件によっても異なりますが、基本的に室内を空室にして物件の引渡しを行います。
このタイミングで手付金除いた残代金全額があなたの手元に入り、登記費用や仲介手数料などの諸経費の支払いを行います。

マンションの場合は、管理費・修繕積立金などの支払いが口座引き落としになっているケースが大多数ですが、名義変更のに必要な手続きは引渡し日(決済日)当日に行います。
不動産会社がマンション管理会社から書類を取り寄せているので、あなたが直接問い合わせなどをする必要はありません。

ここまでが、一戸建・マンション売却の大まかな流れとなります。
ご確認頂いてお分かりいただけると思いますが、一戸建て・マンション売却活動において、あなたがやるべき作業は『売却活動前』に多くあります。
査定結果の比較や不動産会社の選定、媒介契約の種類など、売却結果を左右する重大な決断が迫られるので、この期間に売却結果が左右されるとも言えるのではないでしょうか。
 
各ステップにて注意して頂きたい点もありますので、より良い一戸建。マンション売却を実現するためにこちらも忘れずに確認して下さい。

査定価格は不動産会社によって何百円もの差が生じる可能性もあるので、相場確認と査定結果の比較は必須作業です。
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