大手?地元密着?何が違うか確認してみよう

『不動産会社選び』は多くの方が頭を悩ませます。
不動産会社によって成約価格に大きな違いが出ることもありますので、マンション売却・一戸建て売却において『不動産会社選び』はとても大切なことなのです。
そんな不動産会社選びでまず行き当たる疑問が、「大手と地元密着企業は何が違うのか?」ではないでしょうか。
本記事ではこの疑問を解消するべく、それぞれの特徴、デメリットについて確認をしていくので、どちらがメリットとなるのか確認していきましょう。

■どんな会社が大手なのか?
そもそも、会社法や宅建業法などでは【大手不動産仲介会社】という正確な定義は設けられていません。
あくまでも消費者である私たちのイメージによって『大手不動産仲介会社』というカテゴリーがつくられているのです。
このことを前提条件として、管理人が考える大手不動産仲介会社は以下の4社です。
・三井のリハウス
・住友不動産販売
・野村の仲介+
・東急リバブル

誰しもが聞いたことのある、目にしたことのある会社ではないでしょうか。
この4社に関しては、年間仲介件数、取扱高ともに上位を独占しているので、イメージだけでなく実績も申し分ありません。
他にも、銀行系の仲介会社もありますが、知名度・実績に大きな差がついているので大手のカテゴリーには分類されないと考えています。

■ 大手仲介会社の特徴とデメリットは?
知名度の高さは誰しもが分かりますから、大手不動産仲介会社の具体的な特徴を確認していきましょう。
・売却依頼者に対するサービスが充実している
・年間仲介件数、実績の多さ
・社内コンプライアンスが整っている
・社員教育、研修制度の充実

上記4点が主な特徴と考えます。
中でも、依頼者にとって大きなメリットとなるのが、『仲介件数と実績』です。
仲介件数が多ければ、より多くの購入検討者の情報も持っている可能性が高くなります。
この情報があれば、早期売却が実現する可能性が高くなるということなので、売却依頼をする大きなメリットになると言えるでしょう。

その逆に、大手であってもデメリットは存在しています。
・新卒入社の社員が担当になる可能性がある(実務経験が少ない)
・ターミナル駅に店舗を構えているケースが多く地元に精通していない可能性がある
・仲介手数料の交渉が難しい

大手はターミナル駅に大型の店舗を構えるので、地域密着の店舗と比べるとエリア情報などが不足する可能性があるでしょう。
また、新卒入社の社員も多数在籍していますから、当然経験ゼロの営業担当マンがあなたの担当営業になる可能性があります。
ベテラン社員のサポートは当然あるでしょうが多少の不安は感じてしまいます。

■地元密着の特徴とデメリットは?

次に地元密着の特徴です。
・地域情報に精通している
・エリアの売買情報などに詳しい
・条件交渉などがしやすい

上記3点が地元密着の特徴です。
エリアは特定されますが、治安や生活利便施設、学校の評判など、地域の特色を細かく理解している会社が多くあります。
大手と異なり仲介手数料額の交渉などもしやすいので、柔軟な対応を期待することが出来るでしょう。
また、地域密着型の中で沿線の各駅にドミナント型に店舗展開している仲介会社もあります。
顧客数も多いことが予想されるので、このような仲介会社があれば売却査定の依頼を検討してみても良いのではないでしょうか。

デメリットとして考えられるのは
・サービスが充実していない
・営業マンによる経験差が大きい

特に注意して頂きたいのは、地元密着はエリアを限定している傾向が強いので、どうしても仲介実績が少なくなります。
一戸建て売却、マンション売却をする上で、実務経験の差がそのまま売却活動の成否に直結する可能性もありますから、担当営業マンの経験や知識などをしっかりと確認しなければいけません。
年配の方に不思議な安心感を感じる方がいるかもしれませんが、地元密着の仲介会社に売却査定をする場合は要注意です。

■査定依頼をしてみた管理人のおすすめは?
大手・地域密着の特徴を確認してきましたが、最後に筆者なりの意見をまとめていきます。

【大手に売却却依頼】
・都心部のマンション
・コンパクトマンション(1Rや1LDKなど)
・タワーマンション

上記が全てではありませんが、広いエリアから購入検討者を募集できる場合は大手に依頼した方が良いでしょう。
 
【地域密着に売却依頼】
・首都圏一戸建て・マンション
首都圏エリアの場合、近隣エリアの方が購入検討者となる可能性が高くなります。
このような場合は地元密着型の仲介会社に依頼をした方が良い結果を得られる可能性があると考えます。
 
大手、地域密着、それぞれに一長一短があるので、双方に査定依頼をして頂き比較してみるのも良いのではないでしょうか。


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