仲介会社のホンネとタテマエを見抜く

後悔しないマンション売却・一戸建て売却を実現するために

営業マンにとって売却依頼を獲得することは大切な仕事です。
東京都内だけでも、1,000社以上もの仲介会社が営業をしているので会社間での競争は激化する一方です。
こんな状況であなたが気を付けなければいけないのは『巧みな営業トーク』です。
ライバルが多けれ普通に営業をしていては取り残されていくので、これからは今まで以上に営業マンのホンネとタテマエを見抜いていかなければいけない時代です。
今回はそんな営業マンのホンネとタテマエを見抜くための4つの注意点を確認していくので、マンション査定・一戸建て査定を控えている方は参考にご確認下さい。




■一括査定サイトで競争激化 便利なシステムの弊害が・・・
一括査定サイトは1度に複数の不動産仲介会社に査定依頼が出来る便利なサイトです。
数ある仲介会社の中から自動的に不動産会社を抽出してくれたりと、マンション査定時のわずらわしい作業を効率的に進めることが出来るようになりました。
ですが、これだけ多くの企業が参画しているということは、各社ともに売却依頼を獲得するのが困難な状況になっているということです。
別記事にて解説していますが、不動産売却は成約しなければ意味がありません。
ここが不動産売却の怖いところで、いくらで売却出来るか不透明な状況で媒介契約を締結しなければいけないので、売主はいつでも後出しじゃんけんをされる状況に置かれてしまうのです。
各社の営業マンはチョイ盛りの営業トークを展開しますから、今まで以上にホンネを見極める作業が大切になってきます。
一括査定サイトという便利なシステムが利用できる一方で、利用する側も的確に判断することが求められるのです。
「いつまで経っても売却出来ない」
「当初提示された査定価格から大幅に金額が下げられた」

このような状況にならないためにも、これからご紹介する4つのチェックポイントを必ず確認して下さい。

■  こんな営業マンに注意! マンション査定・一戸建て査定4つの注意点
『Check1. 根拠のない高額査定価格を提示する』
売却理由にもよりますが、多くの不動産オーナーはより高い金額で売却したいと考えるはずです。
タワーマンションや都心部エリアのマンションなどは、「購入価格よりも高く売却出来た」という声を聞く機会も多いので、このように考えるのは当然です。
ですが、この気持ちを逆手にとって、根拠のない高額査定をする営業マンも多くいます。
このような仲介会社は「とりあえず売却依頼が欲しいから」という理由だけで、高額な査定価格を提示し、売れないタイミングを見計らって売却価格をどんどん下げていきます。
購入検討者も情報武装をしていますから根拠のない価格設定ではお話は進んでいきません。
査定価格算出のプロセスは納得いくまで説明させましょう。
 
『Check2. レインス(東日本流通機構)IDを発行してくれない』
レインズとは、不動産業者のみが閲覧することが出来る不動産情報サイトです。
このサイトに不動産情報と販売図面を登録することで、日本全国の仲介会社があなたの不動産情報を取得することが出来るようになり、自らが抱えている購入希望者に物件を紹介してくれます。
つまり、早期売却や希望価格での売却の可能性が高くなるとも言えるのです。
付け加え、締結した媒介契約が専任媒介契約もしくは専属専任媒介契約の場合は、レインズへの登録が義務なので理由の如何を問わず強制です。
なぜここまで厳しく管理されるのか?
それは売主のデメリットが大きいからです。
先述した通り、仲介会社同士の競争は激しくなり各社共に自社の購入希望者での『両手取引を』を優先させます。
仮に、他社の購入検討者が高い金額を提示していたとしてもです。
これでは売主は高い手数料を払ってモヤモヤした気持ちになるという状況なので、より良い売却が実現したとは言えません。
このような状況にならないためにも、レインズに登録をして公正な取引を行うことが重要なのです。
レインズに登録を行うと売主用の個別IDが発行されるので、いつでも、どこからでも自宅のパソコンで確認することが出来ます。
成約金額に何十万円という差が生じる可能性がありますから必ず査定時には以下の2点を必ず確認しましょう。
・レインズへの登録をするのか
・IDの発行をして通知してくれるのか

 
【Check3. 意味もなく不動産買取業者への売却を勧めてくる 】
不動産買取業者とは、中古マンションなどの室内をリフォーム・リノベーションして、再販売する不動産会社のことです。
先におことわりしておきますが、不動産買取業者に売却することは決して悪いことではありません。
不動産をスピーディーに現金化できますし、室内のコンディションも問いません。
室内にゴミが残っていようと業者が処分をしてくれるので、なにも手をかけずにマンション売却が完了するのです。
ただし、その分金額は低くなります。
一般エンドユーザーより買取業者が高値で購入するということはあり得ません。
あなたの売却理由が、相続不動産の売却や予定していなかった不動産の現金化であれば問題ありません。
近々に売却しなければいけない理由が無い状況で買取業者への査定を勧められた場合は仲介会社があなたに対して虚偽の説明をしている可能性あります。
 
【Check4. 会社やサービス内容のアピールが多い】
売却査定をしているのですから、話題の中心は『相場』や『過去の販売実績』などなければいけません。
「いくらで売却することが出来るのか?」
一戸建て売却、マンション売却の最大の関心ごとはこの1点のみです。
しかし、最近では不動産知識が乏しい営業マンが増えており、このような営業マンの話題は会社やサービス内容のアピールが中心となります。
当然、売却活動について掘下げた会話は出来ませんので、購入希望者に対しても同様の対応になることでしょう。
会社のブランドやサービス内容が不動産購入の決め手になることはないので、訪問査定時にはマニアックな質問を2つほど準備しておき、反応を確認してみると良いでしょう。
 
営業マンも会社員なので、会社の利益も考えなければいけません。
最寄り駅だけでも複数社の仲介会社があるので、各社の競争は想像以上に激しいものとなっています
「このマンションであれば高値で売却出来ると思います」
営業マンのホンネとタテマエを見極めることができなければ、一括査定サイトで比較検討する意味がゼロになってしまう可能性すらあります。
信頼できる営業マン・仲介会社を見つけて頂き、あなたにとってのより良い不動産売却を実現して下さい。

査定価格には何百万円もの差が生じる可能性もあるので、Smoolaを利用して複数の査定価格を比較して下さい。